【ラジオ出演のご報告】KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演しました

一般社団法人日本エピテーゼ協会は、2025年7月4日、KBS京都の朝の人気番組「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演いたしました。

このたび、当日の放送内容を収録したCDが届き、改めて多くの方々にエピテ®の取り組みをお伝えできたことのありがたさを実感しています。

番組で取り上げられた主な内容

今回の出演では、パーソナリティの笑福亭晃瓶さんと、中村薫さんからご質問をいただきながら、以下のようなテーマをお話しさせていただきました。

  • エピテーゼとは何か
    医療・福祉・美容の隙間を埋める、完全オーダーメイドの補完技術であること
  • 事故・病気・先天的な状態で指先・足先・耳・乳房などを失った方への社会的支援
    「見た目の回復」だけでなく、「心の回復」と「社会復帰」を支える取り組み
  • 当協会の使命
    エピテニスト®の育成、制度設計、女性の自立支援、技術と心のケアを融合させたカリキュラム開発について
  • 企業・自治体との連携可能性
    CSR・DE&I・SDGsの文脈で、企業内支援や地域福祉における導入可能性

番組内では「こんな支援があるなんて知らなかった」「もっと広がってほしい」といったリアクションも多く、社会的ニーズの高さと、まだまだ知られていない現実のギャップを感じました。

ラジオを通じて広がる“声の支援”

今回の出演を通して感じたのは、「目に見えない不安や孤独」にこそ、声が届く力があるということです。

テレビやSNSでは伝わりきらない「現場のリアル」や「想い」を、ラジオという温度のあるメディアを通じて丁寧に発信できたことは、協会としても非常に貴重な経験でした。

また、晃瓶さんの温かい問いかけのおかげで、あらためて私たちの活動の本質に立ち返ることもできました。

企業・自治体・教育関係者の皆様へ

エピテとは、医療的ケアが届かない“その先”に寄り添う、社会的包摂のための技術とサービスです。

日本エピテーゼ協会では、下記のような連携を積極的に行っています:

  • 企業とのCSR・DE&I連携
     例:乳がん経験者の復職支援、社員の外見ケアに対する心理的支援
  • 自治体・行政との協業
     例:地域福祉支援/小耳症啓発/サバイバー支援体制の構築
  • 学校・教育機関との連携
     例:医療・看護・美容系専門学校での特別授業や職業講話
  • 講演・研修活動
     例:人権研修、福祉講演、外見と心理に関するセミナーなど

これらの取り組みを通じて、“選ばれる支援”から、“知っていて当たり前の支援”へと変えていくことを目指しています。

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放送内容ダイジェスト(文字起こしより)

以下に、当日のラジオでのやりとりの一部を文字起こしにてご紹介します。
番組内でどのような話があったのか、ぜひご覧ください。

放送日:2025年7月4日(金)|KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』

パーソナリティ:
「今日の“聞くサプリ”では、“見た目と心を支える人工装具”『エピテーゼ』をご紹介します。
おそらく初めて聞く方も多いと思いますが、どんなものなのか、詳しく伺っていきましょう。」

「お話を伺うのは、エピテーゼの製作者であり、株式会社エピテみやびの代表取締役、
さらに一般社団法人日本エピテーゼ協会の代表理事・講師としてもご活躍の田村雅美さんです。田村さん、おはようございます!」

田村さん:
「おはようございます。田村です。よろしくお願いいたします。」

◆ エピテーゼって何?

パーソナリティ:
「さっそくですが、“エピテーゼ”って、どんなものなんでしょう?」

田村さん:
「エピテーゼとは、事故や病気、生まれつきの状態などで身体の一部を失った方に、見た目と心の回復を提供する装具です。
脱着式で、リアルな見た目に仕上げることができます。」

パーソナリティ:
「たとえば、指先や腕などを事故で失った方に、それが“あるように見える”ものを作るといった?」

田村さん:
「はい。義手や義足のように動かせるものではなく、外見の再現が主な目的です。
指先や耳、乳房など、細かなパーツを本物そっくりに作る“外見ケア”という分野ですね。」

◆ 協会の取り組みと人材育成

パーソナリティ:
「田村さんは“日本エピテーゼ協会”という団体も運営されていますよね?」

田村さん:
「はい。協会では、エピテーゼを製作する技術者“エピテニスト®”の育成や、啓発活動、講演などを行っています。
エピテーゼの必要性は高いのですが、技術者も認知もまだまだ少ないのが現状です。」

パーソナリティ:
「学ぶ場としては“エピテみやび”というサロンもあるそうですね?」

田村さん:
「そうなんです。スクール事業として、個人受講の方にも法人研修にも対応しています。」

◆ なぜ広がりにくい?

パーソナリティ:
「とても大切な支援だと思いますが、なかなか知られていない印象があります。」

田村さん:
「“外見の悩み”は人に相談しづらいですし、医療とも美容とも少し違う分野なので、
“どこに相談していいか分からない”という方がとても多いんです。
お医者さんでも知らない場合もあるので、“支援のはざま”にいる方が埋もれてしまう現実があります。」

◆ 支援の広がりと心の回復

パーソナリティ:
「実際にエピテーゼを装着した方の反応はどうですか?」

田村さん:
「温泉に行けなかった方が“やっと行けた”とか、
50年悩み続けていた方が“やっとみんなと同じになれた”と涙されたこともあります。
人前に出られなかった方が、明るくなって人生を取り戻していく姿に、毎回こちらも胸が熱くなります。」

◆ 田村さんが始めたきっかけ

パーソナリティ:
「田村さんがこの分野に入ったきっかけは?」

田村さん:
「もともと歯科技工士だったんですが、海外で顔のエピテーゼを作っている現場を見て感動しました。
さらに、友人が乳がんを経験して“女として終わった”と心を閉ざしてしまったのをきっかけに、
自分の技術と経験を活かして何かできないかと、起業に至りました。」

◆ 利用者のニーズに合わせた“完全オーダーメイド”

パーソナリティ:
「実際にエピテーゼを使われる方には、どんなニーズがあるんでしょう?」

田村さん:
「たとえば乳がん経験者の方なら、“温泉に入りたい”という方もいれば、“普段の生活で安心して過ごしたい”という方も。
指先であれば、“パソコンでタイピングしたい”、“講師としてマイクを持ちたい”など、それぞれに事情があります。
ですから、1人ひとりの生活スタイルや希望に応じて設計していくんです。」

パーソナリティ:
「なるほど。だから場合によっては、何種類か作られる方も?」

田村さん:
「はい、お仕事用とプライベート用を使い分けて、2~3本持っておられる方も珍しくないですね。」

◆ “心の変化”が人生を変える

パーソナリティ:
「見た目が整うことは、心にもすごく影響があると思うんですが、実際いかがですか?」

田村さん:
「本当に大きな変化が起きます。
“人前に出られなかったけど、出られるようになった”とか、
“50年以上悩み続けていたけど、やっと自分を取り戻せた”と泣かれる方もいらっしゃいます。
もともと明るかった性格が、事故や病気で変わってしまい、そこからまた前向きになれたというケースもたくさんあります。」

パーソナリティ:
「それは大きなことですね。本人にとっては“たかが見た目”じゃなく、“生きる力”に直結してるんですね。」

◆ ご本人のきっかけと、社会への想い

パーソナリティ:
「田村さんご自身は、なぜこの道を選ばれたんですか?」

田村さん:
「もともとは歯科技工士で、“ものづくり”が好きだったんです。
あるとき海外で、顔にエピテーゼを装着している元兵士の方に出会って、
“手術には限界がある。でもこういう技術があるんだ”と感動して…。

さらに、友人が乳がんを患い、“もう女として終わった”と心を閉ざしてしまったことも重なって、
**“自分にできることがあるなら、やってみよう”**と思い、起業に踏み出しました。」

◆ 教会設立と人材育成への道

パーソナリティ:
「今は協会としても教育活動をされてるんですよね?」

田村さん:
「はい。エピテーゼを必要とする方は全国にいらっしゃるのに、
作れる人が圧倒的に足りていません。ですから、“作り手”と“ニーズ”をつなぐための人材育成を進めています。

また、“外見の悩み”というのはセンシティブな話題でもあるので、
“誰にも相談できない”という方が埋もれてしまわないように、社会全体での理解や仕組み作りが必要だと感じています。」

◆ 素材や技術について

パーソナリティ:
「ちなみに、素材は何でできているんですか?」

田村さん:
医療用シリコンを使っています。やわらかくて肌になじみやすく、見た目も自然。
そこに“優しさ”という名の技術を加えるのが、私たちの仕事です。」

◆ 教える人材も、思いやりが大切

パーソナリティ:
「誰でもこの技術を習得できるものなんですか?」

田村さん:
「もちろん個人差はありますが、未経験の方でも約2年かけて学べば、技術者として独立できる人も多いです。
私自身が“初心者でも分かりやすい”カリキュラムを組んでいます。
でも、何より大切なのは相手を思いやる気持ち”。
技術だけでなく、“寄り添う心”がないと、美しいエピテーゼは作れません。」

◆ 日本で唯一の協会的存在として

パーソナリティ:
「エピテーゼのような取り組みは、日本では他にもあるんですか?」

田村さん:
「技術者は一部にいますが、体系的に教え、資格を発行し、仕事に結びつける“協会的な存在”は、まだほとんどありません
だからこそ、今後もっと社会に広げていきたいと思っています。」

◆ 今後の展望とリスナーへのメッセージ

田村さん:
「今後は、“ただ技術を教える”だけでなく、“一緒に広める仲間”を育てることにも力を入れていきます。
展示会、ブログ、ラジオやメディアなど、いろんな手段で啓発を続けています。」

パーソナリティ:
「今日のお話を聞いて、興味を持たれた方も多いと思います。問い合わせなどはどうすれば?」

田村さん:
「“エピスクール”で検索していただければ、リスナー限定の特別枠もご案内しています。
また、“外見の悩み”がある方は『エピテみやび』のサロンまでお気軽にご相談ください。」

パーソナリティ:
「ありがとうございます。今日の放送をきっかけに、周りの方にも“こういう支援がある”と教えてあげてほしいですね。
田村さん、本日はありがとうございました!」

田村さん:
「こちらこそ、ありがとうございました。」

エピテーゼの技術に興味を持たれた方、社会に役立つ技術を身につけたい方は、
当協会が運営するスクール「エピスクール」のページをご覧ください。

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