40代・50代の女性は、家庭やキャリア、将来設計など多くの責任を担いながら働いています。
その中で乳がんは特に身近なリスクであり、日本人女性の9人に1人が罹患するとされ、発症のピークもこの年代に集中しています。
こうした現実は、もはや個人の問題にとどまりません。企業や医療機関、行政にとっても無視できない社会課題であり、組織としてどう支援していくかが問われています。
ピンクリボン運動が掲げる「検診で未来を守る」というメッセージは、単なる健康管理にとどまらず、従業員・患者・市民をどう支えるかを考える重要なきっかけとなります。
外見ケアという新しい視点
乳がん治療後、多くの女性が「体の形の変化」や「外見の違和感」に直面します。
- 鏡を見るのがつらい
- 温泉やプールなど公共施設を利用しにくい
- 重心バランスの崩れから肩こりや腰痛が生じる
こうした課題は単なる美容上の悩みではなく、生活の質(QOL)や就労継続に直結する社会的課題です。
外見ケアとは、医療や治療だけでは十分に対応できない「心理的・社会的な影響」に寄り添う支援のことを指します。
その具体的な一例として、当協会が取り組んでいる「エピテーゼ」(人工乳房や人工ボディパーツ) があります。これは医療の延長線上にあるのではなく、日常生活や社会参加を支えるケアの手段として、従業員や患者の安心に大きく貢献します。
企業・医療・行政にとってのメリット
健康経営・CSRの観点から
外見ケアを取り入れることは、個人の支援にとどまらず、組織全体の成長や信頼性向上につながります。
当協会の取り組みを通じて、以下のような効果が期待できます。
- 従業員支援:がん治療と就労の両立を後押しし、離職防止や人材定着に寄与
- 医療現場:患者の心理的回復を促し、退院後の生活の質を高める
- 行政:地域の健康啓発や市民サービスの充実につながる
働き方・キャリア支援の広がり
さらに、当協会が提供する講座や資格制度を通じて、エピテーゼの知識や技術を身につけることで、当事者や支援者自身が「外見ケアの担い手」として活躍できるようになります。これは、女性の新しい働き方や副業支援にも直結し、社会的な自立支援策としての価値も大きい取り組みです。
エピテーゼを広めることの社会的価値

エピテーゼを広める意義は、個人の安心を超えて、社会全体に利益をもたらすことにあります。
- 医療の「すき間」を埋める
命を救う治療は重要ですが、その後の「見た目の変化」や「心理的負担」は制度では十分に支援されていません。エピテーゼはこの空白を補う存在です。 - 就労や社会参加を後押しする
外見の不安が解消されることで、人前に出やすくなり、復職やキャリア継続の可能性が高まります。これは企業にとっても人材確保や定着の観点から大きな価値があります。 - 心理的安心とQOLの向上
「自分らしさ」を取り戻すことは、治療後の生活満足度や生きがいを支えます。その効果は、医療費の抑制や離職防止といった社会的な効果にも波及します。 - 女性の新しい働き方を生む
資格や技術として広めることで、当事者や支援者自身が新しい職業機会を得られます。これは女性の自立支援の大きな一歩です。
社会に広げるべき今だからこそ
エピテーゼは大きな価値を持ちながらも、まだ十分に社会で認知されていません。ようやく国や自治体が乳がん治療後の外見ケアを支援の対象に含め始めた段階であり、今まさに広めていくべき時期にあります。
だからこそ、企業・医療機関・行政が先駆けて取り組むことには大きな意義があります。健康経営やCSRの観点だけでなく、従業員や患者、市民の「安心と自立」を支える仕組みとして、エピテーゼの導入をぜひご検討ください。
協会の役割と取り組み
こうした価値を社会に広げていくためには、実際に取り組みを担う組織の存在が欠かせません。
日本エピテーゼ協会は、「外見ケアを当たり前にする社会」を目指し、次のような活動を展開しています。
- 講座・ワークショップの開催:医療従事者、葬祭業、企業担当者など幅広い職種が参加
- 資格制度の提供:外見ケアを担う人材を育成し、働き方の選択肢を拡大
- 普及活動:メディア発信や企業研修を通じ、外見ケアの社会的意義を広く発信
まとめ ― 組織としてできる第一歩
ピンクリボン運動が示すように、乳がんは誰にとっても身近な課題です。
これからは「検診の推奨」だけでなく、治療後の外見や心理面までを含めた包括的な支援 が求められます。
外見ケアを導入することは、従業員・患者・市民の安心につながり、結果として組織の信頼性や社会的価値を高めます。
当協会では、研修や導入相談、連携プロジェクトを通じて、企業・医療・行政の皆様とともに新しい支援の形を築いています。
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